平山獅子踊(長井市)

ひらやまししおどり

<日時・場所>

日時:8月15日

機会:熊野神社例祭

場所:平山熊野神社


<概要>

 3頭のシシ踊りである。シシのほかに花笠を被り華やかに女装した踊り子(太鼓打ち)が7人いる。踊り子は腹にかかえる太鼓を打ち鳴らしながら獅子とともに踊る。このほかに笛と唄い手の数人が加わる。演目の特徴として「火の輪くぐり」があるが、これは川西町の小松豊年獅子踊りとも共通する演目である。いずれも越後の角兵衛獅子との関連も想定される。ただし、現在の当獅子踊の火の輪くぐりは、花輪による「輪くぐり」となっている。「仁和賀」と書かれたまといを掲げて入場し、踊りのあいだも待機するかたちをとる。まといを掲げることは、置賜地方のシシ踊りにほぼ共通するものであり、栃木県手岡市が発祥といわれる文挟流のシシ踊りの影響とも考えられるが、会津彼岸獅子にはみられない。平成15年には「平山獅子踊400年祭」を行っている。